ミミ:[warmly] 「ミミのポッドキャスト」。ミミの朝のひと息です。二〇二六年八月二十七日、木曜日の朝です。[pause 0.6s] ミミ:木曜の朝って、疲れが表に出る人と、まだ大丈夫って背中を伸ばしてしまう人に、なんとなく分かれますよね。 ミミ:でも、どちらでもええんです。浅くなった呼吸を、ひとつ深くするだけで、朝の景色は少し変わります。 ミミ:今朝は、止めるべきもの、備えておきたいもの、急がなくていいもの。その見分けを、静かに一緒にしていきましょ。おはようさんです。[pause 0.6s] 健司:[conversational] 今朝の見出しです。全米では、電力インフラをめぐる新しい緊急対応、それから中国系ハッキング基盤の差し押さえ、FDA(エフ・ディー・エー)の膵臓がん治療の承認です。 健司:バージニアビーチは、もしものときのText-to-911(テキスト・トゥー・ナインワンワン)と、朝六時のごみ回収、それに学校週の流れ。京都は、インフルエンザの流行期入り、高齢者のごみ出し支援、そして働く町としての顔です。 健司:相撲は夏巡業が水戸、ドジャースは悔しいサヨナラ負けのあと、きょうは山本由伸(よしのぶ)。からだノートは、デトックスより先に見る「三つだけの記録」。最後に、日本語学習本のメモも一冊だけ。[pause 0.6s] ミミ:[transitioning] では、全米の動きから。今朝は、遠い話を遠いままで終わらせない見方でいきます。 ミミ:[calmly] まず八月二十六日、ホワイトハウスは、アメリカの大規模送電網、いわゆる bulk-power system(バルク・パワー・システム)を守るための国家非常事態を宣言する大統領令を出しました。 ミミ:焦点は、外国製の電力設備です。エネルギー長官が、国家安全保障や重要インフラに受け入れがたい危険があると判断した場合、導入や取引を止められる、という枠組みです。 健司:[thoughtful] 停電が今朝すぐ起きる、という話ではないけれど、電気を支える部品や装置を、どこから入れるのかを厳しく見る方向に舵を切った、ということですね。 ミミ:[soft emphasis] そうなんです。生活感で言うと、電気代の話そのものというより、電気を支える裏側の調達と安全保障の話。 ミミ:ふだん見えない場所ほど、止まると暮らしに響きます。だから「インフラは空気みたいなもの」と思っている私たちほど、気に留めておく価値があります。[pause 0.6s] ミミ:[calmly] もうひとつ、司法省とFBI(エフ・ビー・アイ)は同じく八月二十六日、中国の国家支援を受けたとされるグループが使っていた QScan(キュー・スキャン)と QTRouter(キュー・ティー・ルーター)というハッキング基盤を差し押さえたと発表しました。 ミミ:司法省の説明では、NASA(ナサ)、連邦準備制度、エネルギー省、保健福祉省、国立衛生研究所なども被害先として挙がっています。 健司:[conversational] これは企業のIT担当だけの話じゃないですね。公共サービスとか研究とか、私たちが当たり前に使っているものの土台の話です。 ミミ:[thoughtful] ええ。だから今朝の受け止め方は、「また物騒なニュース」で終わらせるより、怪しいSMSやメールを雑に開かない、という足もとの確認に戻すこと。 ミミ:国家レベルの話に見えても、入口は案外、ひとの油断やったりします。[pause 0.6s] ミミ:[calmly] そしてFDAは八月二十六日、転移性の膵臓がんに対する新しい標的治療薬、Rasonque(ラゾンク)を承認したと発表しました。 ミミ:膵臓がんは、ご家族の病気としても、言葉の重さを感じる方が多いと思います。だからこそ、こういう承認は派手に希望だけを煽るのではなく、「治療の選択肢が一つ増えた」と丁寧に受け止めたいところです。 健司:[thoughtful] 治る、治らないを軽く言わないで、選択肢が増えた事実を見る、ですね。 ミミ:[soft emphasis] その距離感、大事です。医療ニュースは期待も不安も動きやすいから、確認できたことだけを静かに持っておく。木曜の朝には、そのくらいでちょうどええと思います。[pause 0.6s] 健司:[transitioning] ここからは、バージニアビーチ。きょうは暮らしの安全メモとして覚えておきたいことがあります。 ミミ:[calmly] まず、八月二十五日に市が出した Text-to-911 の案内です。声を出して通報しにくい、あるいは話すのが危険な状況では、911にテキストを送る方法があります。 ミミ:ただし、市は「電話できるなら電話が優先」としています。テキストは位置情報が限られるからです。そして最初の文に、場所と、何が起きているかを書くことが勧められています。 健司:[conversational] これ、知っているだけで違いますね。自分のためでもあるし、親や子どもにも共有しておきたい情報です。 ミミ:[warmly] ほんまに。朝のうちに、家族の誰かに「もし話せへん緊急時は、場所を先に書いて911へ」と一言だけ伝えておく。 ミミ:それだけでも、備えとしては十分意味があります。[pause 0.6s] ミミ:[calmly] それから、回収ごみは引き続き朝六時スタートです。八月二十四日の市の案内のまま、通常に近い天候でもこの早い回収を続けて効果を見る、という運用が続いています。 ミミ:今朝も、「出し忘れたらどうしよう」を減らすなら、前夜に玄関まわりまで準備しておくのが楽です。 健司:[thoughtful] こういうの、ほんの小さいことに見えて、朝の気力をかなり守りますよね。 ミミ:[soft emphasis] ええ。五十代の朝は、根性より段取り。そこを侮らんほうが、体にも気持ちにもやさしいです。[pause 0.6s] ミミ:[calmly] そして学校カレンダーでは、きょう八月二十七日はB day。新学期一週目の木曜日です。 ミミ:つまり、通学時間、送迎、通勤、買い物の混み方まで、もう「夏休み明けの街の呼吸」に戻っています。 健司:[conversational] 自分が学校に関わっていなくても、町の朝の速さが一段上がるころですね。 ミミ:[thoughtful] そうなんです。今日は数分の余白が、そのまま心の余白になります。[pause 0.6s] 健司:[transitioning] では、京都の空気へ。今朝は、体調と暮らしの支え、その二つが見えてきます。 ミミ:[calmly] まず、京都市は八月二十七日、市内でインフルエンザが流行期に入ったと発表しました。 ミミ:八月十七日から二十三日までの第34週で、定点医療機関あたりの報告数が1.18。流行期入りの目安、一・〇〇を超えています。 ミミ:まだ真冬の流行という響きではなくても、「今年はもう動き始めている」と見ておくべき段階です。 健司:[thoughtful] 暑い時期のインフルエンザって、ちょっと意表を突かれますね。 ミミ:[soft emphasis] そうなんです。だからこそ油断しやすい。 ミミ:京都市が挙げているのは、手洗い、せきエチケット、休養、換気、湿度。特別なことではないけれど、こういう時季は基本がいちばん効きます。 ミミ:暑さの疲れと、感染の入り口が重なる朝でもあるので、無理して人混みに長く居続けない、も立派な対策です。[pause 0.6s] ミミ:[calmly] もうひとつ、京都市は同じく八月二十七日、ごみ出しが難しい高齢者などへの支援拡充に向けた社会実験の申請期間を、十二月二十八日まで延長すると発表しました。 ミミ:この話、地味に見えてとても大切です。年を重ねると、ごみ出しは「やる気」の問題ではなく、段差、時間、持つ力、見守りの有無で難しくなることがあります。 健司:[conversational] 親のことを考え始めている人には、すごく現実的な話ですね。 ミミ:[thoughtful] ええ。介護が始まってから考えるのではなく、その手前で町の支えがあるかを知っておく。 ミミ:これ、五十代の暮らしにはかなり大事です。自分のことでも、親のことでも、「まだ大丈夫やろ」で抱え込まなくていい話です。[pause 0.6s] ミミ:[slightly upbeat] そして、少し先を見る話も。八月二十六日に京都市が発表した「京都推し企業フェス」は、九月十一日に京都リサーチパークで開かれます。 ミミ:観光の京都ではなく、どんな価値観の会社がこの町を支えているかを見にいく場。働く町としての京都を感じられる企画です。 健司:[warmly] 京都って、きれいな景色の町として語られがちですけど、暮らしの現場の思想を知ると、また見え方が変わりますね。 ミミ:[warmly] ほんまに。町って、見せる顔だけやのうて、働く人の考え方でもできています。[pause 0.6s] 健司:[transitioning] ここで少し軽く、相撲とドジャースです。 ミミ:[slightly upbeat] 日本相撲協会の公式ホームページでは、きょう八月二十七日の夏巡業は水戸です。 ミミ:本場所の星は動きませんが、ホームページでは九月場所の案内が前に出ていて、チケットは全日程売り切れ。もう関心は秋場所へしっかり向いています。 健司:[conversational] 巡業のやわらかさの中に、次の本場所の緊張が少しずつ混じってくる時期ですね。 ミミ:[thoughtful] ええ。この「まだ始まってないけど、もう空気は変わっている」感じ、木曜の朝にも似ています。[pause 0.6s] ミミ:[calmly] ドジャースは八月二十六日、ブレーブスに六対五で敗れました。九回裏二死からのサヨナラで、かなり悔しい負け方です。 ミミ:ただ、ナ・リーグ西地区の首位は守っていて、パドレスとの差は八・五ゲームです。 健司:[thoughtful] つまり、慌てる負けではないけれど、気持ちの切り替えが問われる一戦でしたか。 ミミ:[soft emphasis] そう見ています。打つほうでは Tommy Edman(トミー・エドマン)が二塁打とホームランで三打点。粘りはありました。 ミミ:一方で先発の佐々木朗希(ろうき)は三回と三分の一で四失点。ここは軽く流さず、でも大きく騒がず、次でどう戻すかを見るところです。 ミミ:きょう八月二十七日の先発予定は、ドジャースが山本由伸、ブレーブスが Chris Sale(クリス・セール)です。見ごたえのある組み合わせです。[pause 0.6s] 健司:[transitioning] では、今日の「50代からのからだノート」です。 ミミ:[thoughtful] だるさが抜けない。顔がほてる。眠りが浅い。朝から少しむくむ。 ミミ:そんな日が続くと、何か悪いものを外に出したくなって、デトックスとか、クレンズとか、つい気になりますよね。 ミミ:でも、NCCIH(エヌ・シー・シー・アイ・エイチ)は、デトックスやクレンズを良いとする研究には弱さがあり、脱水や電解質の乱れなど、害が出ることもあるとしています。 健司:[thoughtful] すっきりしたい気持ちは本物だけれど、方法が安全とは限らない。 ミミ:[soft emphasis] その通りです。しかも、からだの「出す仕事」は、本来ちゃんと体の中にあります。 ミミ:肝臓、腎臓、肺、皮膚、胃腸。この仕組みを飛ばして、何かを足せば急に整う、と単純には言えません。 ミミ:一方で、Office on Women’s Health(オフィス・オン・ウィメンズ・ヘルス)は、更年期の症状として、ほてり、睡眠の問題、気分の変化を挙げています。 ミミ:つまり、しんどさは気のせいで片づけなくていい。でも、強い方法に飛びつく前に、まず観察していい。今日はその話です。[pause 0.6s] ミミ:[calmly] 今日の小さな一歩は、「三つだけの朝メモ」です。 ミミ:ひとつ目、今いちばん気になる症状を一語で。たとえば、ほてり、眠い、重い、イライラ。 ミミ:ふたつ目、きのう特に多かったもの。コーヒー、甘いもの、辛いもの、お酒、あるいは遅い夕食でもかまいません。 ミミ:みっつ目、眠りのこと。夜中に何回起きたか、あるいは寝つきに時間がかかったか。 健司:[conversational] それだけなら、朝でも続けられそうです。 ミミ:[warmly] ええ。反省ノートじゃなくて、観察メモです。 ミミ:全部をがんばらなくて大丈夫。まず、「なんとなく全部つらい」を、少しだけ言葉にする。それだけで、受診するときも、自分を責めすぎないときも、役に立ちます。 ミミ:もし症状が急に強い、長く続く、胸の痛みや息苦しさがある、閉経後の出血がある。そういうときは、自己流のクレンズで引っぱらず、資格のある医療者に相談してください。[pause 0.6s] 健司:[transitioning] 最後に、日本語学習の本のメモをひとつお願いします。 ミミ:[slightly upbeat] 今日は、Jリサーチ出版の『タイ語・ベトナム語・インドネシア語版 日本語能力試験問題集 N3語彙スピードマスター 音声DL版』です。出版日は二〇二六年八月十日。 ミミ:N3語彙をテーマ別の四十五ユニットで積み上げる構成で、会話例文の音声も付いています。広く浅くというより、試験に向けて「語彙を抜けにくくする」本、という印象です。 健司:[conversational] ことばを覚えるときに、自分の母語の助けがある学習者には、かなり実用的ですね。 ミミ:[thoughtful] そう思います。あわせて、『みんなの日本語 初級 第3版』の関連教材が今も少しずつ増えていることを見ると、日本語教育の現場そのものが、まだ丁寧に更新され続けているのがわかります。 ミミ:本が一冊出て終わりではなく、教える形も一緒に育っている。その感じ、安心しますね。[pause 0.6s] ミミ:[soft emphasis] では、今朝の三つの持ち帰りです。 ミミ:ひとつめ。全米では、電力インフラの安全、サイバー対策、医療承認。見えにくい土台が動いた朝です。 ミミ:ふたつめ。バージニアビーチも京都も、きょうは「備え」と「支え」の話が中心。緊急時の連絡、ごみ出し、感染対策、どれも暮らしの下支えです。 ミミ:みっつめ。からだを整える近道は、強いデトックスより、症状と食べたものと眠りを少しだけ見える形にすることです。[pause 0.6s] ミミ:[warmly] ミミのひとこと。 ミミ:木曜日は、前へ進む日というより、浅くなった呼吸を深くし直す日にしてもいいんです。 ミミ:見分けるだけで、守れるものがあります。今日はそれで十分。ほな、いってらっしゃい。[pause 1.0s]